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『宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても』 

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宇野千代さんと言えば『色ざんげ』や『おはん』が代表作だが、彼女は小説を書くかたわら『宇野千代きもの研究所』を設立し、雑誌『きもの読本』を刊行、さらに銀座に『きものの店』を出店し精力的に着物のデザインを手掛けた方である。そんな彼女の『宇野千代きもの手帖』に次のような文がある。

パリへ出かけたとき、私は和服で行きました。飛行機でも和服、向こうへ着いてからもほとんど和服で通しました。(中略)たまには洋服で歩きたいと思ったのですが、さて洋服を着て、おもてへでてみると、日本にいる間には思ってみなかったことですが、この私という若いとはいえない東洋の女の洋服姿のなんという形の悪いこと。街のショーウィンドゥに映る自分の姿にヘキエキして大急ぎでホテルへ帰り、また和服に着替えたものでした。日本の女は和服の方が百倍も美しい。それは私のような若くない女だけのことではなく、どんなに若々しい溌剌(はつらつ)としたお嬢さんでも和服の方がダンゼン美しいと思うのです。

西洋人が東洋人よりも美しいという事実はないが一般的に美の基準が西洋的ものさしで図られがちな様に見受けられる。日本人は日本人として美しくあるべきで西洋的な美を求めても自然な美ではなくなってしまうのではないか。肌や髪や目の色を極端にまで変え、自分自身とは違うものになっているつもりでいる人を見るのは少し悲しい。

宇野千代さんは「東洋の女の洋服姿のなんという形の悪いこと」と冗談めかして書かれているが、本当はパリで「日本の女の和服姿のなんと形の良いこと」に改めて気づかれたのだろう。

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宇野千代著「宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても」
二見書房

(この本は、日本ファッション誌の草分け『スタイル』増刊号、『きもの読本』を元に作られている。『きもの読本』は、昭和24年から10年間、年2回の割合で発行されていたらしい。)
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コメント

待ってました

あかねさん、木下さんの所からやってきました。ブログ拝見できるようになり、うれしいです。充実したよい年になりますように・・・。

ブログ綺麗にまとまっていますね。更新を楽しみにしています。

ありがとうございます。

まちゃこ様、
西尾さん、

こちらこそコメントしていただいて嬉しいです。又是非遊びに来てください。

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