スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

椿姫尽くし 

去年はバレエの「椿姫」で始まってオペラの「椿姫」で終わった私の観劇の一年であったが、今年のシーズンも思いがけず「椿姫」で開幕となった。ロンドンの椿姫さまのお知り合いの方にチケットを譲っていただく、という嬉しい椿姫尽くしである。

1105_garnier(4).jpg

一年以上前からチケットをまとめて予約するシステムでは、スケジュール上どうしても無理があったので、今年からは別個に買い求めていたのだが、そうなるとやはり人気のある演目やいい席は皆無となる。いただいたチケットはBalcon Fauteuil(バルコン・フォトイユ)、自分ではなかなかとれない席である。

パリ・オペラ座では1階の左右にあるボックス席をBaignoire(ベノワール=浴槽)、舞台正面の平らになっている1階席はOrchestra(オーケストラ)、そしてOrchestraの後方にある段の高い席がBalconと呼ばれる。2階から6階まであるバルコニー式のボックス席はLoge(ロッジュ)、正面5階ロッジュはAmphithéâtre(アンフィティアット)、正面席以外の天井桟敷はStalle(スタル)という名称で知られる。

Latraviata_1.jpgkyoto2.jpg

2200席程のこんなに小さな空間に今でもここまでしっかりと階級社会の形が残っている場所もめずらしいかもしれない。もちろん貴族の社交場であったオペラ座に足を踏み入れることのできない階層の方が多かったのだろう。オーケストラ席を眼下に、舞台を真正面に見据えられるBalconが限られた人たちの場所であったのは明らかである。

その日は3時間の上流階級を味わいついでに、そのままホテル・ジョルジュ・サンクのレストランで夕食をすることにした。少し背伸びした日曜日を過ごしながら、映画「プリティー・ウーマン」の中で、ジュリア・ロバーツがオペラ「椿姫」のヴィオレッタに自分の境遇を重ね合わせて目に涙をためるシーンや、「見知らぬ方のご親切」という映画「欲望という名の列車」の台詞を思い出して、椿姫さまが作ってくださったありがたい縁に感謝したのであった。

(素晴らしい公演でした。遅くなりましたが、この場を借りてお礼を申し上げます。どうもご親切にありがとうございました。)
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。