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お誕生日じゃない日の歌 

「不思議の国のアリス」の中で三月ウサギと気ちがい帽子屋が「お誕生日じゃない日」を祝うお茶会のシーンがある。

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THE UNBIRTHDAY SONG・お誕生日じゃない日の歌

君と僕とが生まれなかった日
なんでもない日 万歳!
誕生日は1年に1度っきり
でもなんでもない日は364日ってことは
年がら年中お祭りだ!
さあ ロウソク消したら願いが叶う 幸せやってくる
なんでもない日 おめでとう!


ディズニー映画では面白おかしく描かれたお茶会のシーンである。ルイス・キャロルが原作を書いたヴィクトリア時代は「Mad as a march hare(三月のウサギぐらい狂っている)」と「Mad as a hatter (帽子屋ぐらい狂っている)」という表現は一般的なものであったらしい。前者は三月の発情期になると狂ったように飛び回ることから、後者は帽子を製造する工程で使用する水銀のために体が震えたり、幻想を見たりする症状が帽子屋に見られたことからだという。

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もうひとつの誕生日プレゼントの九寸名古屋帯。花菱の地紋に桜や菊、笹蔓、七宝などの唐織花横段模様。

昨日の私の誕生日は大切な人達のおかげで本当に特別な一日となった。いっぱい笑って、沢山愛情をもらって、何回も「ありがとう」を繰り返した一日。でもお誕生日が過ぎた今日だって大事な人達がいて、お天気が良くて、ごはんが美味しくて、紫陽花が綺麗に咲いている。

「なんでもない日、バンザイ!」とお祝いできる三月ウサギと気ちがい帽子屋は本当はそんなに狂っていないのかもしれない。私ももっと「お誕生日じゃない日、おめでとう」と言えるようになりたいと思えたお誕生日の日であった。

photos: kimonoichiba.com
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祝・通天閣 

「人が道端で寝ている」、「一人歩きは危険」、「露店で靴を片方だけ売っているおじさんがいる」。。。大阪の浪速区は「新世界」という場所について聞いていた噂である。その「新世界」のシンボル、通天閣での結婚パーティーに出席することになっていた。通天閣とは「天に通じる楼閣」という意味をもつという。

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実際の「新世界」は拍子抜けするほど小奇麗な下町歓楽街であった。目に新鮮であったのは串カツ屋、芝居小屋や将棋センターなどがひしめくレトロな風景とそれを彩る華やかな色である。荒木経惟氏が大阪を撮った写真集に「原色の街」と題されたものがあったが、確かに吉岡幸雄氏の「日本の色辞典」の中には見つからなさそうな色彩ばかりである。

10代の時にサンフランシスコで知り合い、彼女が帰国して10年以上たった今でも仲良くしている大切な友人の結婚披露宴である。華やかな仕事をしている彼女は披露宴も掟破りで楽しいものであった。次々に二人の友人達のライブがあり、盛り上がった雰囲気のまま終わるかと思ったが彼女がハンカチを取り出したとたん、思わずもらい泣きをしてしまった。

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(上)絽色無地に葡萄模様名古屋帯と祖母の形見の珊瑚帯留。

この日は嬉しくも13年ぶりに会う友人も出席しており、パーティーの後に名物の串カツを食べに連れて行ってもらったのだが、これが想像をはるかに越えて美味しかった。パリでもたまにこの味を思い出してしまうようになったのは大変困ったものである。

初めてのポルターアーヴェン 

ポルターアーヴェン(Polterabend)という聞きなれないイベントに招待してもらった。ブライダル・シャワーをしたばかりのローラ からのお誘いである。どうもドイツ独特の結婚前のお祝いらしい。今一どのようなお祝いなのか理解しないまま車でパリを出発した。目指すはドイツのOtterbach、フランスとの国境に近い小さな街である。およそ450キロの道のりだ。

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当初の計画としては、ゆっくりドライブを楽しみつつドイツに辿り着くはずだったのだが夕方から始まるパーティーに午後3時過ぎに出発したため大聖堂が美しいランス(Reims)やシャンパーニュ街道(La Route du Champagne)には結局わき目も降らずに4時間程で完走することとなった。

少し遅れて到着すると大の大人がみんなで食器や便器(!)を割ってはしゃいでいる。パリンパリンとやっている。この音でポルターガイスト(騒霊)を追い払うという結婚前の儀式であるらしい。片付けは新郎新婦が行うということ。日本の披露宴的に言う「初めての共同作業」なのだろう。従来は結婚後に住む家にお皿などをぶつけ、その家から厄病を追い払っていたらしい。

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もう割るお皿もなくなったころ、バーベキューが始まって夜のピクニックとなった。バンドの演奏に合わせて踊る2人は本当に可愛い恋人達である。どんなに見詰め合っても飽きなくて、どんなに近くにいても足りないようだ。私は2人に見惚れてしまう。

次の日はみんなで街を散歩して昔はカトリックとプロテスタント兼用であったという教会を見学した後、軽くお昼をしたら出発の時間に。パリでの夕食に間に合うよう来た道をただひたすら走り続け、あっけなく初めてのポルターアーヴェン週末は終了となった。

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最近どうもせわしない。着物を着る回数がめっきり減ったのがなによりの証拠である。この日の夕食で来た麻の葉模様の紗が今月唯一となりそうだ。来週からの出張で又しばらく着物に縁のない日が続く。その直後に行く京都では久しぶりに着物漬けになってみよう。

BRIDAL SHOWER IN PINK 

一ヶ月前、「招待状」と書かれたカードが届いた。中を開けてみると友人のブライダル・シャワーの場所と日時、そしてドレスコードが明記してある。「ピンクと白を着用のこと」とあった。

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► ろうそくからナプキンまでピンクで揃えたテーブル(右)今日の主役のローラ

ブライダル・シャワーとは結婚間近の女性を女友達だけで祝福するパーティーである。もともとは新婚生活に必要なものをお祝いとして贈る実用的な会であったらしい。最近は遊び心のあるプレゼントの方が目立ち、ゲームなどをしながら楽しむ会に形を変えたようだ。

楽しむといってもBachelor Party(独身男性パーティー)や Bachelorette Party(女性版)とは少し趣向が違う。(英国ではそれぞれにStag Party、Hen Party) こちらは独身生活の最後に羽目を外すのを目的とし、お酒が沢山入り、ストリッパーなどを呼んだりもするらしい。ちなみにフランスではこのようなパーティーはEnterrement de vie de garçon/jeune fille という名前で知られている。「青年/娘人生の埋葬」という意味である。

7月に挙式を挙げるローラのために日曜日の夕方から9人の女友達が集まった。

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► 白桃色の付下げに白地銀松模様の袋帯(右)サマーベリーズを浮かべたキール

シャワーの飾りはお花からお皿まですべてピンクで統一。深いピンク色をした食前酒、キールにはラズベリーやブルーベリーが浮かべてある。
キールを飲みながら一人ずつローラに質問をして答えを書き留めていく。「彼の好きなフランス料理は?」「2人が始めて一緒に観た映画は?」食事の後に来る未来の新郎にも同じ質問に答えてもらい、2人の答えが何問一致するか、2人がどれだけ理解し合えているかを試すゲームである。

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► デザートはトロピカルフルーツのシャーベットケーキ

ピンクの包装紙に包まれたプレゼントは下着やアート本、ピンクのファーのついた手錠(!)やティーセットなど色々であった。食後はゲストがそれぞれにローラと末永く幸せに暮らすためのアドバイスを書いたカードを未来の新郎のために用意したのだが、まったくこれも人それぞれで面白いものである。私のカードにはこんなレシピを書いてみた。

<(Big Hug + Kiss on the Forehead) x As Many as Possible> x EVERYDAY

デザートに入る頃、ローラの婚約者が到着。彼が持参したワインはもちろんロゼである。

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► 婚約者はドイツ人。パーティーの最後にはドイツのサッカーチームユニフォームを着せられ、頬にドイツの国旗を描かれたローラ
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